郡司ペギオ幸夫氏《因果反転を可能とする地平》講義を振り返って
ふつうは意識(心)あるいは人工生命を考える際、「個体」と「集合=群れ」の差異(区別)をどう捉えるかが一般的かつ大きな問題となりますが、郡司氏は「部分」と「全体」とを入れ替えてしまうという(通常の論理では考え難い)モデルを構想しており、前回のレクチャーでは「ベイズ推定/逆ベイ...
郡司ペギオ幸夫氏 《因果反転を可能とする地平》講義 概要
例えば「食べる」という言葉は一般に人が食物を口から取り込むことを指します。同様に、犬やネコ、鳥などが食物を口から取り込むことも「食べる」ですが、何かの中に何かを入れる=「カバンに本を入れる」ことも「食べる」と言えるのではないか。つまり「カバンが本を食べる」。生き物が食物を摂...
第3回講義に向けて_参考文献その3
郡司ペギオ幸夫「群れは意識をもつ 」(PHPサイエンス・ワールド新書、2014年) 郡司ペギオ幸夫氏による講義《因果反転を可能とする地平》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考文献第3弾です。 ...
第3回講義に向けて_参考文献その2
郡司ペギオ幸夫「いきものとなまものの哲学」(青土社、2014年) 郡司ペギオ幸夫氏による講義《因果反転を可能とする地平》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考文献第二弾です。 ...
第3回講義に向けて_参考文献その1
松野孝一郎、郡司ペギオ幸夫、オットー・E・レスラー「内部観測」(青土社、1997年) 郡司ペギオ幸夫氏による講義《因果反転を可能とする地平》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考文献です。 ...
沢山遼氏《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》講義 概要
ロザリンド・クラウスは、要するに同じ事しか言っていない。単一のメディウムではなく複数のメディウムの間に、滑らかに連続したイメージではなく断絶したイメージの不連続に、ひとつの場所からではなく複数の様々な角度、そして距離からの視線に、それらの形成するパルス・ビートに自己差異化が...
第2回講義に向けて 参考文献その3
沢山遼氏による講義《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考文献の三番目です。 ロザリンド・クラウス「ヴィデオ...
第2回講義に向けて_参考文献その2
レオ・スタインバーグ「哲学的な娼窟」(訳:岩原明子、『美術手帖』1977年12月号・1978年2月号) 沢山遼氏による講義《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考...
第2回講義に向けて 参考文献その1
表象〈8〉ポストメディウム 映像のゆくえ(月曜社、2014年) 沢山遼氏による講義《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考文献です。...
ブックガイド3 終わりなき不安夢
終わりなき不安夢(2016年、書肆心水)ルイ・アルチュセール著、市田良彦訳 アルチュセールは、見た夢を記録し続けた。メモとして、あるいは妻や愛人への手紙として。そこにはあからさまな、あるいは潜在的な「宛先」へのメッセージがあり、またラカンの精神分析理論への関心があり、ま...
ブックガイド2 出会いの唯物論の地下水脈
出会いの唯物論の地下水脈(「哲学・政治著作集㈵」に収録。1996年、藤原書店)ルイ・アルチュセール フランスの哲学者、ルイ・アルチュセールの遺稿から「発掘」された奇妙なテキスト。世界に起源と目的を据えたプラトン的イデア論とその系譜上にある西洋哲学が覆い隠してきた、全ての...