連続講義 最終回
2017年7月1日(土)「エピクロスの空き地」展に関連する連続講義 最終回
最終回は 講義・対話・問答などの形として、
「自然について ― ΠΕΡΙ ΦΥΣΕΩΣ」
高橋悠治(作曲・ピアノ)× 三松幸雄(哲学/現代芸術)を開催します。
自然のうちに孕まれた 偶然のわずかな偏り 落下する原子が宿す極小の逸れ そのような動きなくして 宇宙は何も生み出さなかっただろう とエピクロス/ルクレティウスに帰せられることばは語る それらを手がかりにして いま何ができるのだろう
古代原子論にひとつの端緒をもつ偶然性の哲学・存在論を経由しつつ 今日の「芸術」をめぐるいくつかのトポスに向けて 問いと対話をひらく
偶然の発生は 規則からの逸脱という意味での不自然さを帯びている そこから 自然を超えた稀なもの 予期せぬ新しさが出現することもあるだろう
芸術の閾へ 非詩 プロセスと実在 真理と贋金 「隠れて生きる」ための庭 公界のへり 移動する敷居
概要
場所:東京都美術館 2F スタジオ
東京都台東区上野公園8−36
LB階 総合案内から、右手エレベーターで2Fへ
http://www.tobikan.jp/guide/floormap.html
日程:2017年 7月 1日(土曜日)
時間:午後14時00分~
入室は、午後13時30分より
定員に達しました。ありがとうございました!
主催「エピクロスの空き地」実行委員会
高橋悠治
作曲・ピアノ
1960年 草月アートセンター
1974-76年 季刊誌「トランソニック」
1978-85年 「水牛楽団」
「月刊・水牛通信」以来は作曲・演奏・即興で少数の
協力者と活動を続ける
著書:
「高橋悠治/コレクション1970年代」(平凡社)
「音の静寂 静寂の音」(平凡社)
「きっかけの音楽」「カフカノート」(みすず書房)他
三松幸雄
哲学/現代芸術
著作:
「ex nihilo ― ヤニス・クセナキスと芸術の形而上学 序説」
「言語・表象・種 ― 認知科学 対 脱構築」(C・ウルフ/翻訳)
Barnett Newman: The Stations of the Cross (共編訳)
「アガンベン、ナンシー、バディウ:ハイデガーと「脱構築」以後」
「「芸術」以後 ― 音楽の零度より ジョン・ケージ」
「出来事の詩学 ― B・ニューマンの芸術 序説」(近刊)