ドイツレポート03 ベルリン クリスマス2016
先日のベルリン市内、クリスマスマーケットにおけるテロ事件に関わり、在ドイツ日本国大使館からもテロなど不測の事態に対する注意喚起が頻繁に送られてくるようになりました。 年末に向けて、大勢人が集まる祭典、催しには十分気をつけるようにとのこと。例年、クリスマス前後から大晦日にかけ...
ブックガイド3 終わりなき不安夢
終わりなき不安夢(2016年、書肆心水)ルイ・アルチュセール著、市田良彦訳 アルチュセールは、見た夢を記録し続けた。メモとして、あるいは妻や愛人への手紙として。そこにはあからさまな、あるいは潜在的な「宛先」へのメッセージがあり、またラカンの精神分析理論への関心があり、ま...
ブックガイド2 出会いの唯物論の地下水脈
出会いの唯物論の地下水脈(「哲学・政治著作集㈵」に収録。1996年、藤原書店)ルイ・アルチュセール フランスの哲学者、ルイ・アルチュセールの遺稿から「発掘」された奇妙なテキスト。世界に起源と目的を据えたプラトン的イデア論とその系譜上にある西洋哲学が覆い隠してきた、全ての...
ブックガイド1 コンテンポラリー・アート・セオリー
コンテンポラリー・アート・セオリー(イオスアートブックス)2013年 筒井宏樹 編著 「現代美術」というものの最も基本的かつ忘れられやすい側面は、それが近代化を終えたと される社会において、国境を超えておおよそ共通のテーブル上で議論される(筈)のものだ、というところです...
ドイツレポート02 ケルンアートメッセ
ドイツのアートフェスで感じたこと 秋から冬にかけてドイツ主要都市でアートメッセが盛んに開催されている。 メッセに参加している友人の話では、クリスマスを前に作品の売買が盛んになるということだ。行列を作って入場を並ぶ人達を見ると、ドイツ人の美術作品に対する関心が高いことがわか...
市田良彦氏《ルイ・アルチュセール「偶然性唯物論」》講義 概要
雨が降っている。 願わくば、この書がまずは単純な雨についての書とならんことを。 講義は、「哲学・政治著作集」の訳者、市田良彦氏によるアルチュセール「出会いの唯物論の地下水脈」の朗読から開始されました。 20世紀末、当時のソビエトで高まるペレストロイカの緊張とその崩壊の中で、...
ドイツレポート01 テロへの注意喚起
現在、ドイツの大学に短期留学中の参加作家、小塚康成からの不定期便りです。 ドイツに来て感じたことは、ドイツにはドイツの良さがあり、日本には日本の良さがあるということでしょうか。 ドイツでの1日1日を、また1分、1秒も無駄にしてはならない気持ちで過ごしています。...