高橋悠治氏×三松幸雄氏 《自然について ― ΠΕΡΙΦΥΣΕΩΣ》概要
「エピクロスの空き地」展はここまで三回の講義を開催してきましたが、展覧会期間中の7月1日に行われた最終回は「講義」ではなく“講義・対話・問答など”とされています。「一方から一方へ情報を与える」という形に対する疑義は第一回の市田良彦氏《ルイ・アルチュセール「偶然性唯物論」講義...
高橋悠治の音楽、いくつかの事例――ディスクガイド+
『フーガの[電子]技法――《フーガの技法》BWV1080より7曲』[録音:1975年]([復刻版]DENON, 2006年) 永瀬 コンサートに行くっていうあの形式が僕はすごく苦手で、録音されたものとかはよく聴くんですけど、だから高橋悠治さんのコンサートにはまだ行った...
第2回講義に向けて_参考文献その2
レオ・スタインバーグ「哲学的な娼窟」(訳:岩原明子、『美術手帖』1977年12月号・1978年2月号) 沢山遼氏による講義《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus/event の参考...
ブックガイド3 終わりなき不安夢
終わりなき不安夢(2016年、書肆心水)ルイ・アルチュセール著、市田良彦訳 アルチュセールは、見た夢を記録し続けた。メモとして、あるいは妻や愛人への手紙として。そこにはあからさまな、あるいは潜在的な「宛先」へのメッセージがあり、またラカンの精神分析理論への関心があり、ま...
ブックガイド2 出会いの唯物論の地下水脈
出会いの唯物論の地下水脈(「哲学・政治著作集㈵」に収録。1996年、藤原書店)ルイ・アルチュセール フランスの哲学者、ルイ・アルチュセールの遺稿から「発掘」された奇妙なテキスト。世界に起源と目的を据えたプラトン的イデア論とその系譜上にある西洋哲学が覆い隠してきた、全ての...
ブックガイド1 コンテンポラリー・アート・セオリー
コンテンポラリー・アート・セオリー(イオスアートブックス)2013年 筒井宏樹 編著 「現代美術」というものの最も基本的かつ忘れられやすい側面は、それが近代化を終えたと される社会において、国境を超えておおよそ共通のテーブル上で議論される(筈)のものだ、というところです...
市田良彦氏《ルイ・アルチュセール「偶然性唯物論」》講義 概要
雨が降っている。 願わくば、この書がまずは単純な雨についての書とならんことを。 講義は、「哲学・政治著作集」の訳者、市田良彦氏によるアルチュセール「出会いの唯物論の地下水脈」の朗読から開始されました。 20世紀末、当時のソビエトで高まるペレストロイカの緊張とその崩壊の中で、...