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ドイツレポート 08 友人宅にて思うこと


昨晩、ドイツ人の友人宅を訪問した。

まだ子供のいない学生結婚の2人暮らしの夫婦だが、部屋がとても洗練されていた。必要最小限のものしか置いていないのである。大画面の液晶テレビもなければ、大型の冷蔵庫もない。大きなステレオも無い。未だにカセットデッキ付きのステレオだったが…。 

婦人が美大生ということもあり、窓際に置かれた小物、(拾った栗などたわいもないもの)、壁にかけられた木のオブジェなどとても落ち着いた雰囲気を演出していた。たぶん旧東ドイツ時代のものであろう、使っているのかわからないようなアンティークなミシンも馴染んでいた。

日本は物で溢れかえっていないだろうか。ドイツには24時間のコンビニもなければ、明け方まで開いている飲み屋もカラオケ屋もない。この静けさとスローな時間の流れはお金では買えないものだ。日本は食、物、交通、娯楽などすべてのもので溢れかえっている。過剰ではないか常に見直す必要がある。行き過ぎたサービスや便利さが、逆に人を追いつめていないか心配に感じてしまう。その中で不平や不満をもらす感覚も恐ろしく感じてしまう。

ドイツに暮らすと日本が客観的によく見える。

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